言語グリッド(Language Grid)は,世界の言語資源(辞書,対訳,機械翻訳等)を登録し共有することができるインターネット上の多言語サービス基盤です.
これまでの単体の機械翻訳システムと違い,利用者が開発した辞書や対訳を登録して連携させることができるため,利用の現場に応じた,より精度の高い翻訳結果が得られるという特徴を持っています.
この多文化共生社会や国際交流を支える多言語サービス基盤ソフトウェアは,独立行政法人情報通信研究機構(NICT)言語グリッドプロジェクトによって研究開発され,オープンソースとして公開しています.
詳しくは次のサイトをご覧ください.
http://langrid.nict.go.jp/
ニュースレター発行
言語グリッドニュースレターを月に一度発行しています.
メールでの受信および
Web(http://langrid.nict.go.jp/newsletter/jp/)での閲覧が可能です.
メール配信をご希望される方は,langrid-newsletter [at] khn.nict.go.jp まで
ご連絡ください.([at]を@に置き換えてください.)
お試しサイト
言語グリッドプレイグラウンド(Language Grid Playground)は,Internet ExplorerやFirefoxなどのWebブラウザを使って,簡単に多言語サービスを試せるWebサイトです.
機械翻訳や多言語辞書,用例対訳などの原子サービスの他,マルチホップ翻訳やユーザ辞書組み込み翻訳など,言語グリッド技術による複合言語サービスを体験することができます.
利用者の声
“ドイツ語を話すウィーンのスタッフやハングル語のソウルスタッフとの定期報告を,これまで無理やり英語でやろうとしていましたがうまく行きませんでした.言語グリッドのおかげでそれらのスタッフと母国語でリアルタイムにチャットできるようになりました.便利というだけでなく,距離のある拠点間でのコミュニケーションチャネルができて喜んでいます.”
(NPO パンゲア理事長:森 由美子さん)
“「防災世界こども会議」では,現在日本の小学生と高校生が言語グリッドを使って世界と交流しています.生徒の感想は,「すご~い」「楽しい」「面白い」「簡単に英語にできて交流が楽しめる」など肯定的な意見が多いです.すべてを自分の力で英語にしていたのでは,時間がかかりなかなか交流が進まないのが現実ですが,言語グリッドを利用することで,より深い内容の交流ができるようになっています.高校生の場合,自分で表現できるところは自分で英文を作成し,できない部分のみに言語グリッドを使用するなど,使い方も自分なりにアレンジしています.将来は英語学習ツールとしても利用できるのではと期待しています.”
(JEARN 防災世界子ども会議プロジェクト実行委員会 副実行委員長:納谷 淑恵さん)
“グローバル化によって今や200万人以上の外国人住民が日本で暮らしていますが,医療現場における言葉の壁は,命に関わる重要な問題になっています.多文化共生センターきょうとではこの「壁」をなくそうと医療機関へ通訳を派遣する事業に取り組んでいますが,まだ一部の地域の支援でしかありません.多言語の医療受付対話支援システムは,通訳者が不在でも,初診受付や問診などの場面において外国人患者も日本人と同様に手続きをすることができます.このシステムによって,外国人が気軽に受診できるようになりました.今後このシステムが普及していけば,外国人医療の流れを大きく変えられるのではないかと期待しています.”
(多文化共生センターきょうと理事長:重野 亜久里さん)
言語グリッドについてもっと知りたい
言語グリッドの技術について知りたい方は,NICT言語グリッドプロジェクトWebサイトの,「言語グリッドとは」をご覧ください.
言語グリッドの研究成果について知りたい方は,NICT言語グリッドプロジェクトWebサイトの,「研究成果」をご覧ください.