言語グリッドオペレーションセンター
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言語グリッド利用者は言語グリッド運営組織と覚書を結ぶ,以下の3種のステークホルダーの総称です.
  • 言語資源提供者
  • 計算資源提供者
  • 言語サービス利用者
多くの場合,言語グリッド利用者は複数のステークホルダーの立場を併せ持ちます. 例えば,形態素解析を提供する大学の研究室では, 他の言語グリッド利用者から提供されている機械翻訳を利用するかもしれません. 従って,3種のステークホルダーを言語グリッド利用者と総称し,一括して運営組織と覚書を結ぶ形態をとります.
言語サービスの利用が非営利に限られているため,言語グリッド利用者は多くの場合, 公的機関や非営利団体であることが多いです.しかし,以下の場合には,営利企業も言語グリッド利用者となれます.
  • その企業の社会貢献活動に言語グリッドを用いる場合
  • その企業の言語資源や計算資源を言語グリッドに提供する場合
言語グリッド利用者は,多くの場合は組織ですが,個人であることもあります. 例えば,営利企業の社員である研究者が,個人で開発した言語資源を提供する場合には, 個人として運営組織と覚書を交わします.

権利と義務

言語資源提供者は,言語グリッドサービスマネージャを用いて, 提供する言語資源のプロファイルに著作権情報やライセンス情報を書き込むことができます. また,提供した言語資源を完全にコントロールできます. つまり,言語資源の利用統計情報をモニタし,必要があれば言語資源の提供を中止することができます. さらに,言語資源のアクセスを細かく制御することができます. ダウンロードするデータ量を制限したり,アクセス回数を制限したり, 特定の利用者からのアクセスを拒否することができます. ただし,何らかの理由で言語資源を有料で提供する場合や, 統計情報以外の詳細な利用ログを必要とする場合には,直接言語サービス利用者と交渉しなければなりません. 言語グリッド運営組織は,言語資源に料金を課すことはできませんし,統計情報以外のログを取得することも行いません.
計算資源提供者にも,言語グリッドサービスマネージャが同様の機能を提供しています. つまり,提供した計算資源上の言語資源の利用統計情報をモニタし,必要があれば計算資源の提供を中止することができます. ただし,言語サービス利用者のプライバシーを守るため,統計情報以外のログの取得を行うことはできません.
言語サービス利用者は,IDとパスワードを取得することで言語グリッドを利用できます. このとき,言語資源の著作権情報,ライセンス情報に従って,言語資源を利用してください. 言語サービス利用者は,主催するイベントや活動で,参加者に言語グリッドを使用させることができますが, 不特定多数の利用者にIDとパスワードを開示することは避けなければなりません. 例えば,NPOが病院の窓口での自動通訳サービスに言語グリッドを用いる場合には, そのNPOのIDとパスワードを通訳ソフトウェアの中に設定し,患者から直接見えないようにしなければなりません. また,言語資源の不正な使用を避けるために,長期間,同じパスワードを用いることは避け, イベントや活動の度にパスワードを変更するようお願いします.

運営開始時の言語資源と計算資源

言語グリッドは,言語グリッド利用者が言語資源,計算資源を提供することによって, 時間と共に成長していくものですが,以下では, 言語グリッドに登録され提供される言語資源と計算資源を紹介します. 今後,さらに多くの言語資源の登録が予定されています.
  • 機械翻訳
  • 日本語,中国語,韓国語,英語,ドイツ語,スペイン語,フランス語,イタリア語,ポルトガル語9ヵ国語の 機械翻訳が計3台のサーバー上で稼働します. 言語資源は,株式会社クロスランゲージと株式会社高電社の協力により, NICT言語グリッドプロジェクトと京都大学社会情報学専攻石田・松原研究室が購入し提供しています.
  • 形態素解析
  • 日本語,中国語,韓国語,英語,ドイツ語,スペイン語,フランス語,イタリア語,オランダ語,ロシア語,ブルガリア語の11ヵ国語の 形態素解析が計2台のサーバー上で稼働します. 言語資源の提供はStuttgart大学,中国科学院,韓国国民大学,NTT/工藤拓氏によるものです.
  • 専門辞書
  • 生命科学の専門辞書が日本語,英語の2カ国語で, 防災の専門辞書が日本語,中国語,韓国語,英語,フランス語,スペイン語の6ヵ国語で, 学術全般の専門辞書が日本語,英語の2ヵ国語で提供されます. 言語資源の提供は,ライフサイエンス辞書プロジェクト,アジア防災センター,NII相澤研究室によるものです.
  • 計算資源
  • NICT言語グリッドプロジェクトと京都大学社会情報学専攻石田・松原研究室が, ほぼ同一構成の計5台のサーバーを提供しています. 機械翻訳,形態素解析などが常に2台のサーバーで稼働します. 24時間稼働に耐えるよう,NICT言語グリッドプロジェクトのサーバーはホスティングされています.
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