オープンサービスグリッドイニシアティブ
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サービスグリッドの運営

概要

サービスグリッドの運営は,サービスマネージャを用いて行います.サービスマネージャとは,独立行政法人 情報通信研究機構が開発したサービスグリッドサーバソフトウェアにおいて,利用組織および運営組織が自分の提供した資源やサービス,サービスグリッド全体を管理するためのWebベースの管理ツールです.利用組織の登録情報,利用組織のアクセス,資源,サービスを容易に管理することができます.サービスマネージャは運営組織ごとに運営されます.サービスマネージャのURLは各サービスグリッドの運営組織のWebサイトをご参照ください.

サービスグリッドの運営時に発生するイベントにおいて,サービスマネージャを用いて運営組織がすべき作業フローは,以下の通りです.
  1. 利用組織との覚書締結とアカウント登録
  2. 資源の登録
  3. 資源の削除
  4. サービスの登録
  5. サービスの停止
  6. サービスの再開
  7. サービスの削除
  8. サービスの過剰利用の監視

サービスグリッド運営組織の作業フロー

サービスグリッドの運営において発生する各イベントに対して,運営組織が行う作業を整理します.

利用組織との覚書締結とアカウント登録

  • 覚書締結
    1. サービスグリッドへの参加を希望する組織は,自身の組織が以下のサービスグリッド参加に必要な条件を満たしているか確認します.全ての条件を満たしていれば,運営組織に必要事項を記し,メールで参加申請を行います.なお,運営組織から利用組織に対して参加を打診する場合もあります.
      必要事項:
      • 利用主体が属する法人名
      • 法人所在地
      • 利用主体名称(部署名・研究室名などまで記載してください.)
      • 利用主体所在地
      • 利用主体ホームページ
      • 利用主体代表者氏名(締結するグループの公式な代表者,またはその代表者から委任された者.)
      • 利用主体代表者メールアドレス
      • 利用主体連絡先メールアドレス
      なお,参加申請のメールは組織の公式な代表者またはその代表者から委任された者から送付する必要があります.

      サービスグリッド参加に必要な条件:
      • 代表者が,構成員のサービスグリッド利用状況をすべて把握できる規模の組織であること.
      • サービスグリッドのユーザIDとパスワードを数名の管理者のみで把握し,漏洩しないよう管理できること.
      • 組織のWebサイト内に組織名,代表者名,住所が記載されていること.
      • 原則として,個人で参加することはできません.
    2. 運営組織が利用組織の参加申請を承認する場合、運営組織は覚書をメールにて送付します.
    3. 利用組織は、覚書の利用組織欄に署名し,スキャンした覚書(PDFファイル)を運営組織にメールにて送付します.
    4. 運営組織は、覚書の運営組織欄に署名し,スキャンした覚書(PDFファイル)を利用組織にメールにて送付します.
    5. 覚書締結の完了後,運営組織は運営サイトの利用者一覧のページにサービスグリッド利用者の登録情報を記載します.
  • サービスグリッド利用者のアカウント登録
    1. 運営組織はサービスマネージャを使いアカウント(ユーザID,パスワード)を作成し,ユーザプロファイル(組織名,代表者名,住所,E-mail,URL)を設定します.
    2. 覚書の送付時に併せて,作成したアカウントと初期パスワードを利用組織にメールにて送付します.

資源の登録

  1. 資源提供者は,登録内容(資源ID,資源名,資源の種類,対応言語(オプション),資源もしくは資源へのアクセスURL)を設定し,資源の登録を行います.

資源の削除

  1. 資源提供者が資源の削除設定を完了すると,運営組織と利用組織に対してサービスマネージャ上で『資源とその資源を利用している原子サービスの削除予定日』が表示されます.削除日になると『資源およびその資源を利用している原子サービスの削除』が表示されます.

サービスの登録

  1. サービス提供者は,登録内容(サービスID,サービス名,サービスの種類,対応言語(オプション),WSDL,サービス利用条件)を設定し,サービスの登録を行います.

サービスの停止

  1. サービス提供者がサービスの停止設定を完了すると,運営組織と利用組織に対してサービスマネージャ上で『サービスの停止予定日』が表示され,停止日になると『サービスの停止』が表示されます.

サービスの再開

  1. サービス提供者がサービスを再開すると,運営組織と利用組織に対してサービスマネージャ上で『サービスの再開』が表示されます.

サービスの削除

  1. サービス提供者がサービスの削除設定を完了すると,運営組織と利用組織に対してサービスマネージャ上で『サービス削除予定日』が表示されます.削除日になると『サービスの削除』が表示されます.

サービスの過剰利用の監視

  1. 運営組織は,サービスマネージャ上で『サービスの過剰利用の警告』が表示されると,過剰に利用されたサービスの最近の利用状況を確認します.過去の利用履歴と比較して過剰に利用している利用組織がいた場合,その利用組織にメールで利用状況の確認を依頼します.
  2. 利用状況の確認の結果,利用組織から受け取った利用状況と実際のアクセス回数が大きく異なれば,パスワードを変更してもらうよう依頼します.
  3. 返信がなければ,そのサービスへのアクセス権を削除し,その旨を利用組織にメールで通知します.なお,返信待ち期間や削除時期は運営組織が利用状況に基づいて決定します.特に緊急性が高い場合は,運営組織は早急にアクセス権を削除することができます.
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