No.10 
2009年4月1日号 

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English | Japanese
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言語グリッドニュースレターについて

新しい言語資源が追加されました

 教育、医療分野の用例対訳集が新しく追加されました。
※言語資源名、提供者、言語の順に記載しています。


学校連絡文書の訳語集/京都市教育委員会 (日、中、韓、英)
小牧市外国人児童生徒教育翻訳文書/言語グリッド運営組織 (日、中、英、葡、西、タガログ)
浜松市外国人児童生徒関係書類/言語グリッド運営組織 (日、英、葡、西)
外国人児童生徒教育資料/豊橋市教育委員会学校教育課 (日、中、英、葡、西、タガログ)
財団法人ちば国際コンベンションビューロー 学校からのおたより/言語グリッド運営組織 (日、中、韓、英、葡、仏、西、泰)
厚木市教育委員会 ここから始まる学校生活/言語グリッド運営組織 (日、中、韓、英、葡、仏、西、泰、タガログ)
MICAオリジナル問診票/外国人医療センター(MICA) (日、英)
MICA薬袋/外国人医療センター(MICA) (日、英、葡、西)
MICAオリジナル売薬票/外国人医療センター(MICA) (日、英、葡、西)
MICAオリジナル病状票/外国人医療センター(MICA) (日、英、葡、西)


ソフトウエアマニュアルの更新とパッケージ公開

【言語グリッドソフトウエアマニュアル】
 言語グリッドプロジェクトで提供している3つのソフトウエアについて、インストール方法及び設定方法を説明しているマニュアルです。情報管理機能、言語サービス呼び出し機能をもつ「言語グリッドコアノード」、複合サービス実行機能の「言語グリッドActiveBPEL拡張」に加え、今回、コアノード管理GUIである「サービスマネージャ」に関して追記しました。また、サービスを作成・登録・実行するための方法について、各マニュアルへのポインタを提供しています。
http://langrid.nict.go.jp/langrid-developers-wiki/#gef4e199
 
【言語グリッドコアノードパッケージ】
 コアノード、Active BPEL拡張、サービスマネージャが含まれているパッケージを公開しました。利用方法は、上記の言語グリッドソフトウエアマニュアルを参照下さい。
http://langrid.nict.go.jp/langrid-developers-wiki/#fd338d0b

(2010/6/23追記)現在、言語グリッドコアノードはサービスグリッドサーバソフトウェアとして公開されています。


定期メンテナンス 5月

 5月の定期メンテナンスは、5月11日(月) 18:00 - 21:00 (JST)に行います。この日時に言語グリッド利用の予定がある場合は、事前にoperation [at] langrid.orgまでご連絡ください。


同志社大学 NIS Lab++チーム Imagine Cup 2009世界大会出場決定!

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 マイクロソフト主催の学生ITコンテストImagine Cup 2009日本大会決勝において、今月号のユーザ紹介を執筆いただいた同志社大学ネットワーク情報システム研究室の"NIS Lab++"チームが優勝し、エジプトでの世界大会に出場されることになりました。おめでとうございます!
 同チームは、インターネットなどで無償公開されている教科書コンテンツを多言語化し、電子データとして教育現場に配布するシステム「PolyBooks」を発表されました。このシステムには言語グリッドが利用されています。チームからコメントをいただきました。小板隆浩先生「今回優勝できたのは、言語グリッドのもつ高いポテンシャルをPolyBooksというアプリケーションでうまく表現できたことだと思っています。言語グリッドという素晴らしい技術を開発されたこと、そして使わせて頂いたことを深く感謝しております。世界大会では、世界中の多くの人々に言語グリッドの技術をアピールしていきます。」門脇恒平さん「国内大会で良い結果が残せたことをとても嬉しく思っています。言語グリッドを利用することで、教科書コンテンツの多言語化を簡単に実現することができました。世界大会でも、結果を残せるように頑張りたいと思います。」
 ご健闘をお祈りしています!


SCS2009 報告

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 SCS2009(サービスコンピューティングシンポジウム2009)が3月9日に京都リサーチパークにて開催されました。この分野のトップの方々が続々講演され、遠方からは、IBMインド研究所長、富士通欧州研究所長のご講演もありました。全国の企業や研究所、大学等から200名程の参加者が集い、サービスコンピューティングの基本技術や研究開発の現状、今後の方向性について議論がなされました。言語グリッドが提供するサービスを用いた技術チュートリアルや、言語グリッドのサービス連携技術を議論するエンジニアリングパネルも行われました。また、サービスコンピューティングによる集合知の形成に関する講演でも言語グリッドが紹介されました。


言語グリッド ユーザ紹介(10) 同志社大学 ネットワーク情報システム研究室

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PolyBooks開発メンバー(左から中島、前山、門脇)

 同志社大学ネットワーク情報システム研究室では、パソコンや大型計算機から身の回りの家電や自動車などの組み込みシステムまで、ネットワークによりコンピュータを融合し、いつでも、どこでも、誰もが利用可能なコンピューティング環境を提供できる情報システムの構築を目指しています。
 当研究室では、国連ミレニアム開発目標をITで解決するシステムの開発をおこなっており、世界的な規模で利用されるシステムでの言語の壁を解決するために、言語グリッドが最も適した技術であると考えました。現在は、PolyBooksという、教科書の収集・翻訳・配布のプラットフォームを開発し、言語グリッドのもつ機能を十二分に活用させていただいております。また、PolyBooksは、マイクロソフトの開催するソフトウェアコンテスト(Imagine Cup)でも高く評価され、国内決勝進出の3チームに選出されました。国内決勝大会は3月30日に開催され、優勝チームはエジプトで開催される世界大会に出場することとなります。
 この原稿が公開されるころには結果が出ていると思いますが、言語グリッドのもつ素晴らしい可能性を、PolyBooksを通して日本のみならず世界にまで少しでも広めることを強く願っております。