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Language Grid Toolbox ver. 1.0 リリース!
日本語WordNetサービスが更新されました
定期メンテナンス 11月
言語グリッド ユーザ紹介:北海道大学大学院情報学研究科 知識ベース研究室
Language Grid Toolbox ver. 1.0 リリース!
NICT言語グリッドプロジェクトは、CMS(Content Management System)ベースの多言語コラボレーションツールLanguage Grid Toolbox ver.1.0をリリースしました。
■Language Grid Toolbox ver.1.0の機能■
テキスト翻訳
改行が含まれる複数行のテキストを翻訳します。翻訳に利用する辞書を選ぶことができます。
多言語掲示板
ユーザが母国語で書いたメッセージが多言語に翻訳される掲示板(BBS)です。各ユーザが、表示する言語を切り替えてメッセージを読むことができます。
言語資源作成
翻訳品質を向上させるために、コミュニティ内で利用されている専門用語辞書や用例対訳集の作成を支援します。ユーザのPCで作成した辞書や対訳集をwebブラウザ上のToolboxにインポートしたり、サーバに配備することができます。
10月末にはver.2.0のリリースを予定しており、Web翻訳機能が追加されます。この機能は、指定したWebページのコンテンツを多言語に翻訳し、また翻訳結果を修正することができます。
なお、京都大学が提供しているLanguage Grid Playgroundでも言語グリッドを使った多言語ツールをブラウザ上で試すことができます。今回リリースしたLanguage Grid Toolboxではこれらの多言語ツールの各機能をコンポーネント化していますので、国際交流・多文化共生活動を行っている非営利団体や学校などで、それぞれの活動に合わせてカスタマイズすることができます。
■利用方法■
サポートサイトからダウンロードし、専用のサイトを立ち上げることができます。また、Language Grid Toolboxで提供する各機能のAPIを利用してカスタマイズすることも可能です。
なお、言語グリッド利用組織のメンバに限り、NICTが管理しているサイトでLanguage Grid Toolboxをお試しいただけます。IDの発行にはキーが必要です。langrid[at]khn.nict.go.jpまでご連絡ください。
■技術サポート■
・Toolboxに関する技術情報
サポートサイトをご覧ください。
・ユーザ用メーリングリスト
Toolboxユーザのメーリングリストで質問を受け付けております。メーリングリストへの参加を希望される方は、asukam[at]nict.go.jpまでご連絡ください。
・バグ報告先
バグを発見された場合は、langrid[at]khn.nict.go.jpまでご連絡ください。
日本語WordNetサービスが更新されました
言語グリッドに登録されている日本語WordNetサービスを更新しました。最新版の日本語WordNet 0.91が使われています。
前バージョンに比べ、概念数、単語数、語義数が増えました。
概念数(synset数) 50,739
語数 88,146
語義数(synsetと単語のペア) 151,831
日本語WordNetサービスプロファイル:
http://langrid.org/service_manager/language-services/profile/kyotou.langrid/WordNetJa
定期メンテナンス 11月
11月の定期メンテナンスは、11月9日(月) 18:00-21:00(JST)に行います。この日時に言語グリッド利用の予定がある場合は、
事前にoperation [at] langrid.orgまでご連絡ください。
言語グリッド ユーザ紹介(16) 北海道大学大学院情報学研究科 知識ベース研究室
北海道大学大学院 情報学研究科 知識ベース研究室では、日本のニュースと海外のニュースを対照比較することにより、国ごとの興味の違いといったニュースサイト毎の特徴を考慮した分析する世界ニュース分析システムの研究を行っています。
このシステムでは、Web上に公開されている各国のニュース記事を機械翻訳により日本語に翻訳して利用するため、機械翻訳システムの性能が問題になります。特に、システム側の辞書の更新がおそいため、新聞などによく現れる時事的な単語に関する翻訳がうまくいかず問題となります。例えば、中国語で「オバマ」大統領は「奧巴馬」と記述されますが、辞書がないためうまく訳せません。この問題を解決するために、現在、Wikipediaの情報を用いた中-日の外来語辞書の構築を行うと共に、言語グリッドの複合サービスを使って、最小限の作業で、機械翻訳の結果を改善することが可能となりました。
現在、この中日の外来語辞書については、サービスとして公開することを検討しています。今後とも、サービスを利用するだけではなく、何らかの形で貢献していきたいと考えていますので、よろしくお願いします。