No.20 
2010年2月2日号 

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English | Japanese
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言語グリッドニュースレターについて

Language Grid Toolbox ver. 2.1 リリース

 多言語コラボレーションツールLanguage Grid Toolbox ver. 2.1がリリースされ、4つの新機能が加わりました。また、テキスト翻訳、多言語BBS、多言語Web作成などにおける翻訳が高速化されました。
 

 ■Q&A/用語集作成(テストバージョン)
  言語資源の作成機能に、Q&Aと用語集の作成機能が加わりました。
  Q&A作成機能により、コミュニティでの質問と回答を多言語で蓄積していくことができます。店頭での外国人客と日本人スタッフの多言語コミュニケーション支援などに使用される予定です。
  用語集作成機能は、コミュニティ特有の用語とその意味を蓄積していくことができます。文章中のコミュニティ用語の意味を調べるのに利用できます。
  上記の機能は京都市により開発されており、現在はテストバージョンとして公開されています。

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Q&A作成機能

 

 ■ファイル共有
  コミュニティ内でファイルを共有することができます。
 
 ■ユーザリスト
  コミュニティ内のユーザ一覧を表示する機能です。
 
 ■ユーザプロファイル定義
  コミュニティ内のメンバーを識別しやすくするため、ユーザプロファイルの項目を自由に設定できる機能です。たとえば大学内のコミュニティでは「所属学部」「学科」などの項目を追加すると識別が容易になります。

 
 
 

多言語・学校プロジェクト チャットツールリリース

 多言語・学校プロジェクトでは、12月にふたつのチャットツールをリリースしました。
いずれも、多言語・学校プロジェクトで作成した学校関係用語(日本語、中国語、ポルトガル語、スペイン語、フィリピン語、ベトナム語、タイ語、英語、韓国・朝鮮語の9言語の用語集、およそ900語)を言語グリッドに登録したものを辞書連携しています。
 
 http://www.tagengo-gakko.jp/chats.html
  このふたつのチャットツールが連携している言語資源は、言語グリッドを使っていらっしゃる方には誰でもご利用いただけますので、学校関係のツール開発に是非お役立てください。


 

定期メンテナンス 3月

 3月の定期メンテナンスは、3月1日(月) 18:00-21:00(JST)に行います。
この日時に言語グリッド利用の予定がある場合は、事前にoperation [at] langrid.orgまでご連絡ください。


メディア掲載:Toolbox公開 プレスリリース

 2010年1月14日、NICTはToolbox公開のプレスリリースを行い、下記に掲載されました。
 
1月25日 NICT 多言語コラボレーション支援ツールをOSS公開 4つの汎用的な多言語モジュールも同時開示,電波タイムズ1面
1月25日 NICT 多言語コラボ支援 汎用ツールをOSSで,日本情報産業新聞,朝刊2面
1月21日 多言語交流 ソフトで支援,京都新聞,朝刊25面
1月21日 NHK 関西のニュース
1月20日 多言語交流、翻訳ソフトで支援 情報通信研究機構と京大,京都新聞Webニュース
1月20日 NHK 京都のニュース
1月19日 情報通信研究機構など支援ソフト 翻訳辞書ソフト取り込み容易に,日経産業新聞[日経テレコン21],朝刊11面
1月18日 情報通信研究機構と京都大学が言語グリッドツール OSSとして開発公開 多言語コラボレーションを支援,電経新聞,朝刊4面
1月15日 情通機構など、多言語支援機能を利用しやすくしたツールボックス開発,朝日新聞(日刊工業新聞)
1月15日 NICTと京都大学、多言語コラボレーション支援ツールをOSS公開,Sourceforge.jp
1月15日 NICTなど、多言語コラボレーション支援ツールをOSSとして公開,CNET Japan
1月15日 情報通信研究機構など 多言語機能容易に 支援ツール OSSで公開,日刊工業新聞,朝刊11面
1月14日 NICT、多言語コラボレーション支援ツール「言語グリッドツールボックス」を公開,NIKKEI.NET


「言語グリッドと異文化コラボレーション」特集研究会(2/22-23)

 電子情報通信学会「人工知能と知識処理」「異文化コラボレーション」合同研究会にて、「言語グリッドと異文化コラボレーション」特集研究会が開催されます。(論文募集は終了しています)
 
 【日程】 2010年2月22日(月)~23日(火)
 【場所】 京都大学吉田キャンパス(京都市左京区吉田本町)


言語グリッド ユーザ紹介(20) 長岡技術科学大学 ・eラーニング研究実践センター

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仮想空間でのPBLに関する検討

 
 長岡技術科学大学・eラーニング研究実践センター(CeRA)は、ICTを活用した効果的な教育方法の研究と実践、および教育効果の評価を目的として設立された組織で、高専および他大学に対してeラーニングによる単位互換授業を配信しています。CeRAではこの他、メタバースと呼ばれる3次元仮想空間上に教室環境を構築して、新しい教育形態の研究を行っています。昨年度は、この仮想空間で高専(鈴鹿高専など)、および米国クラークソン大学と共同でPBL(Problem Based Learning)の実験を行いました。この時、日本のチームと米国のチームを個々に構成しましたので、今年度は日本と米国、それに韓国の延世大学の3カ国で合同チームを構成して、言語グリッドを活用したPBLを行う予定です。このため、和歌山大学と京都大学にはシステム・辞書連携に関してご協力をいただいております。CeRAでは、留学生教育のための支援として、本システムを拡張していきたいと考えております。
(長岡技術科学大学・eラーニング研究実践センター長 福村好美)