No.21 
2010年3月3日号 

ヘッダー

English | Japanese
■メールでの配信を希望される方は、langrid-newsletter [at] khn.nict.go.jp までご連絡ください。
言語グリッドニュースレターについて

Language Grid Toolbox 新機能リリース

 多言語コラボレーションツールLanguage Grid Toolboxの新機能がリリースされました。

 
■ディスカッション機能
 

写真
 
 

 ユーザがアップロードした画像や地図などのコンテンツを参照しながら、BBS上で議論を行うための機能です。BBSのメッセージとコンテンツが同時に表示されます。また、アップロードしたコンテンツの上に、議論の対象となっている箇所を指し示すポインタを配置することができます。
 この機能は、研究会での多言語によるディスカッションなどに利用されています。たとえば、研究発表のスライドを共有し、スライド上のグラフなどにポインタを配置し、議論を行うことができます(右図参照)。
 また、この機能を利用した「グローバル30多言語コミュニティサイト」が京都大学情報学研究科に設置され、留学生支援に利用されることが期待されています。

 
 
 

新しい言語資源

 新しい言語資源が登録されました。(言語資源名、提供者、対応言語の順に記載しています)
 
Kyoto Specialty Dictionary (京都の名産品辞書)/ きょうと情報カードシステム(KICS)
 日、中(簡体字)、中(繁体字)、韓、英、葡、独、仏、西、伊
 
Ritsumeikan Dictionary (立命館大学 留学生支援辞書)/ 京都高度技術研究所(ASTEM)
 日、中、韓、英
 
Kodaiji Temple Dictionary (高台寺 座禅体験・茶道体験辞書)/ 高台寺
 日、中(簡体字)、中(繁体字)、韓、英、独、仏、西、伊
 
Rental Housing Dictionary (賃貸契約辞書)/ ハウスセゾン
 日、中、韓、英
 
Kyoto Maternity Dictionary (京都での出産に関する辞書)/ 多文化共生センターきょうと
 日、中、韓、葡


 

定期メンテナンス 4月

 4月の定期メンテナンスは、4月5日(月) 18:00-21:00(JST)に行います。
  この日時に言語グリッド利用の予定がある場合は、事前にoperation [at] langrid.orgまでご連絡ください。


メディア掲載:G30多言語コミュニティサイト

京都大学は2月15日に留学生のための「グローバル30多言語コミュニティサイト」開発に関してプレスリリースを行い、
2月19日に京都大学で行われた「ICTイノベーション2010」にてデモを行いました。下記のとおりメディアに掲載されました。
このサイトは、Language Grid Toolboxのディスカッション機能をカスタマイズしたものです。

 2月16日 京都新聞 朝刊23面「4カ国語スラスラ 京大 自動翻訳 留学生向け」
 2月19日 KBS京都 「留学生のための「グローバル30多言語コミュニティサイト」
 2月20日 読売オンライン「4か国語即翻訳サイト 京大 留学生の生活支援目指す」
 2月20日 読売新聞 朝刊 京都35面 「4か国語即翻訳サイト 京大 留学生の生活支援目指す」


 
 
 

「言語グリッドと異文化コラボレーション」特集研究会

写真
 
 

 2月22日~23日に京都大学にて行われた「文化とコンピューティング国際会議」のイベントとして、電子情報通信学会「人工知能と知識処理」「異文化コラボレーション」合同研究会により「言語グリッドと異文化コラボレーション」特集研究会が開催されました。
 56名の参加があり、言語グリッド関連の発表も行われました。


言語グリッド ユーザ紹介(21) 東京工科大学 市村研究室

写真
 
オンライン機能を備えた日本語入力システム

 

 
 東京工科大学コンピュータサイエンス学部 市村研究室には日本語入力システム(IME)に関連する研究を行っているグループがあり、2009年6月より言語グリッドサービスユーザーとして参加しています。
 開発したシステムは、日本語の変換時にリアルタイムに翻訳が行えるシステムです。この翻訳に言語グリッドサービスを利用しています。翻訳の修正が行いやすいように翻訳文の表示だけではなく折り返し翻訳文と類語置換による支援機能があります。MSIME、ATOK、Google日本語入力などで動作を確認しています。同研究室に所属する留学生にも協力してもらい、チャットを利用して中国語話者と会話を行うことができました。
 今回の研究では言語グリッドのサービスを言語翻訳という形で利用させていただきました。これから言語グリッド研究会の発表も予定しております。言語グリッドで提供されている他の言語資源を利用することでシステムのさらなる発展ができればと考えています。
 
(東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 准教授 市村 哲)
 

--------------------------------------------------------------------------------
 
【編集委員よりごあいさつ】

写真
 
 


 いつの間にか21号を数えていたこのニュースレターですが、私角川は今月で編集委員を退任することとなりました。
次号からは、新しい担当者よりお届けいたします。これまでお読みくださった皆様、どうもありがとうございました。
これからも、言語グリッドニュースレターをどうぞよろしくお願いいたします!
 
(言語グリッドプロジェクト 角川 栄里)