No.2
2008年8月1日号

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English | Japanese
■メールでの配信を希望される方は、langrid-newsletter [at] khn.nict.go.jp までご連絡ください。
言語グリッドニュースレターについて

コンテンツ

Contents

[開発者向けWikiの公開]
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[言語グリッドプレイグラウンド講習会のご案内]
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[新しい言語資源が追加されました] WordNetが追加されました。
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[定期メンテナンスのお知らせ] 運営組織より、言語グリッドの一時停止のお知らせです。
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[FIT(情報科学技術フォーラム)パネルセッションのご案内]
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[メディア掲載] 多文化共生センターきょうとより、2件あります。
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[言語グリッド ユーザ紹介] 第2回目は多文化共生センターきょうとの紹介です。
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開発者向けWikiの公開

言語グリッドを利用したシステム開発を実施している開発者向けに、マニュアルや仕様書などの各種ドキュメントや、ソースコードなどを集約したWebページ”Language Grid Developers Page”を作成しました。このWebページには最新のドキュメントやソースコードが順次公開されていきますので、最新の技術情報を入手されたい方は以下のURLにアクセスください。なお、開発者用メーリングリストであるlangrid-developerのアーカイブへもこのページからアクセスできます。
http://langrid.nict.go.jp/langrid-developers-wiki
メーリングリストへ登録希望の方は、asukam [at] nict.go.jpまでご連絡下さい。


言語グリッドプレイグラウンド講習会のご案内

前号に引き続き、ご案内します。これまでに3つの大学の研究室に講習を行いました。
言語グリッドプレイグラウンドとは、京都大学石田・松原研究室の開発するウェブサイトです。ウェブブラウザから誰でも簡単に言語グリッドにアクセスし、様々な言語 資源・言語サービスを利用できることを目的としています。石田・松原研の大学院生が、プレイグラウンドのソースコードを用いて、大学院生を対象とした多言語ツールの開発講習を行っています。講習の内容についてのサイトはこちら
講習を希望される研究室は、 playground [at] langrid.org までお問い合わせください。


新しい言語資源が追加されました

新しい言語資源、WordNetが言語グリッドに登録されました。WordNetは大規模語彙データベースですが、同義語集合により概念を表し、その概念間の関係も定義されているため、概念辞書として登録されています。


定期メンテナンスのお知らせ

運営組織よりお知らせです。言語グリッドは、毎月第一月曜日に定期メンテナンスのため停止されます。次の定期メンテナンスは8月4日(月)午前7時~10時です。この時間帯に利用を希望の方は、operation [at] langrid.orgに事前にご連絡ください。


FIT(情報科学技術フォーラム)パネルセッションのご案内

9月2日から慶應義塾大学で行われる第7回情報科学フォーラム(FIT2008)において、「医療現場における異文化間コラボレーション」というパネルセッションがあります。言語グリッドアソシエーションに参加されているNTTの山下直美さんが司会をされるほか、多文化共生センターきょうとの重野亜久里さん、和歌山大学の吉野孝先生、関西大学の喜多千草先生が参加されます。
 
「医療現場における異文化間コラボレーション」
9月2日(火)9:30-12:00 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパスι棟 ι23教室
司会:山下直美(NTT)
■講演
「医療現場における相互理解へのアプローチ-異文化理解から多文化共生へ-」 新垣智子(りんくう総合医療センター市立泉佐野病院)
「電話でつなぐ医療コミュニケーション-電話通訳にできること・できないこと-」 鈴木亮子(NPO法人AMDA国際医療情報センター)
「言語グリッドを利用した多言語医療支援システム」 重野亜久里(多文化共生センターきょうと)
「多言語医療受付支援システムの導入に関する試み」 吉野孝(和歌山大)
「地域医療のコミュニケーションと情報技術」 秋山美紀(慶大)
■パネル討論「医療現場における異文化間コラボレーション」
討論司会:喜多千草(関西大)
パネリスト:秋山美紀(慶大)重野亜久里(多文化共生センターきょうと)、新垣智子(りんくう総合医療センター市立泉佐野病院)、鈴木亮子(NPO法人AMDA国際医療情報センター)、吉野孝(和歌山大)


メディア掲載

言語グリッドアソシエーションの「多文化共生センターきょうと」さんからです。

・テレビ静岡より、和歌山大学と共同開発中の「M3」「Tack Pad」に関する取材がありました。放送日未定です。
・隔月刊機関誌「国際人権ひろば」2008年7月号(No. 80)
 「課題を解決する新発想ー医療通訳における課題解決に向けて」という記事で、「M3」「TackPad」について執筆されました。


言語グリッドユーザ紹介(2)多文化共生センターきょうと

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理事長 重野亜久里さん

私たち「多文化共生センターきょうと」は国籍・言語・文化や性などの違いを認め尊重しあう「多文化共生社会」の実現にむけて日本国内を中心に活動しているNPO法人です。
私たちは、03年より医療機関へ医療通訳を派遣する活動を行っていますが、日本に住む外国人の方の増加に伴って依頼数は年増加しており、昨年は約1519件の通訳を行いました。しかし、資金や人材面に限りがあり、初診や救急、24時間の細やかな対応は難しいという課題がありました。そこで05年より、言語グリッドプロジェクトに参加し、医療機関の受付でのコミュニケーションを支援する「多言語医療受付支援システムM3」、外国人患者・医療者・通訳者などがボランティアで、医療通訳に必要な辞書を協創しあう「TackPad」の二つのシステムの開発を行っています。言語グリットプロジェクトに参加することで、私たちNPOでは今まで解決できなかった課題に向けて一歩前進できました。ここでの出会いや研究は私たちの活動の可能性をより広げてくれたと感じています。