No.7 
2009年1月7日号 

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言語グリッドニュースレターについて

複数辞書連携サービスのリリース

 言語グリッド上で複数の辞書を横断的に検索するサービスをリリースしました。
このサービスを辞書連携翻訳サービスにバインディングすることで、複数の辞書と機械翻訳を連携させることができます。


・辞書連携サービス

http://langrid.org/service_manager/language-services/profile/BilingualDictionaryCrossSearch/


・最長一致辞書連携サービス

http://langrid.org/service_manager/language-services/profile/BilingualDictionaryWithLongestMatchCrossSearch/


言語グリッド各種マニュアルの改訂

言語グリッドプロジェクトでは、これまで公開していたマニュアル類を4種類にまとめ改訂をすすめています。

開発者向けサイトで公開するドキュメントは以下の通りです。


言語サービス作成マニュアル (2008年12月26日更新)
ラッピング開発者向けに提供していたラッピングマニュアルとデータベースを用いたラッピング方法を統合したドキュメントです。


言語サービス利用マニュアル (1月上旬更新予定)
チャットなどのコラボレーションツール開発者向けに提供していた言語グリッド利用マニュアルと辞書連携翻訳サービスの利用マニュアルを統合したドキュメントです。


言語グリッドサーバソフトウエアマニュアル (1月上旬更新予定)
言語グリッドコアノードのスペックをまとめたドキュメントです。本年度中にコアノードおよびサービスマネージャの構築方法を追記し、更新する予定です。


サービスマネージャマニュアル (2008年12月25日更新)
言語グリッドサービスマネージャ(http://langrid.org/operation/service_manager/)の利用マニュアルです。

言語グリッド定期メンテナンス 2月

 2月の定期メンテナンスは、2月2日(月)18:00-21:00(JST)に行います。この日時に言語グリッド利用の予定がある場合は、事前にoperation [at] langrid.orgまでご連絡ください。

サービスコンピューティングシンポジウム(3月9日)のご案内

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 サービスコンピューティングシンポジウム2009 (SCS2009)が開催されます。
サービスコンピューティングとはサービスを単位としてソフトウェアを構築するもので、情報システム構築の新たな手法として注目を集めており、言語グリッドの基盤ともなっています。
 このシンポジウムでは、IBMのインド研究所の所長をはじめ、名だたる企業のこの分野のトップの方々が講演されます。午前中のエンジニアリングパネルも素晴らしい講師陣です。サービスコンピューティングの技術、ビジネスモデルからプロダクツまでを、1日で理解できるようにデザインされています。有料かつ座席に限りがあります。下記Webサイトからお申し込みください。
 早期申込は1月31日までです。


サービスコンピューティングシンポジウム2009(SCS2009)
http://www.ai.soc.i.kyoto-u.ac.jp/scs2009/
日時: 平成21年3月9日 (月) 9:00 - 20:00
会場: 京都リサーチパーク サイエンスホール(京都市下京区中堂寺粟田町93)

多言語医療支援システムM3が京都市みやこユニバーサルデザイン大賞受賞!

 「多言語医療支援システムM3(エムキューブ)」が、京都市みやこユニバーサルデザイン大賞を受賞しました。この賞は、すべての人にとって、できる限り生活しやすい社会環境を作っていこうという「ユニバーサルデザイン」の考え方について、率先した実践活動を行う京都市内の団体等に与えられるものです。開発を進めておられる多文化共生センターきょうと、そして和歌山大学吉野研究室の皆さん、おめでとうございます!


言語グリッド ユーザ紹介(7) 早稲田大学 菱山研究室

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言語グリッドメンバー
(前列右から溝口、金井、後列右から吉田、角田)

 菱山研究室には現在、修士・学部併せて20名の学生が所属しており、うち4名が言語グリッドを利用した研究を行っています。
 本年度は、(1)地球規模のフードセキュリティシステムを考えるための多言語参加型ゲーミング(Langrid-Gaming)によるシミュレーション実験 (角田・B4)、(2)文化的資源の交流を考える多言語じゃんけんシステムの開発(溝口・B4)、(3)国際貿易実務を母語で遂行するための多言語ワークフロー実験(吉田・B4)の3つの卒業研究を遂行しました。また、修士研究では、設計構造マトリクス手法の拡張として、サービスで使用する入出力言語の依存関係を考慮したサービス連携のデザインと再構成に関する研究(金井・M1)をスタートしています。
 言語グリッドの利用をスタートして日が浅い我々にとって、言語グリッドプロジェクトの組織的なサポートは研究を進める上で心強い支えとなっています。将来、東京地区にも関西に匹敵するほどの規模の言語グリッド・コミュニティが生まれることを楽しみにしています。