No.9 
2009年3月2日号 

ヘッダー

English | Japanese
■メールでの配信を希望される方は、langrid-newsletter [at] khn.nict.go.jp までご連絡ください。
言語グリッドニュースレターについて

コアノードパッケージ(日本語版)の公開

(2010/6/23追記)現在、言語グリッドコアノードはサービスグリッドサーバソフトウェアとして公開されています。
追記のフォーマットは下記のページを参考ください。
http://langrid.org/newsletter/jp/200905.html#2

 2月19日に、言語グリッドコアノードを公開しました。
http://langrid.nict.go.jp/langrid-developers-wiki/#fd338d0b (開発者用wiki 「各種パッケージ」内)
言語グリッドコアノードには、コアノード及び複合サービス実行機能(Active BPEL拡張部分)のバイナリとインストール用のスクリプト、設定ファイルが含まれています。パッケージと共に、コアノード及び複合サービス実行機能のインストール方法及び管理サービスの利用方法が記載されています。言語グリッドソフトウェアマニュアルも公開しました。
 
言語グリッドソフトウェアマニュアル:http://langrid.nict.go.jp/langrid-developers-wiki/#gef4e199


英語版マニュアルの公開

 技術情報マニュアルの英語版を公開しました。
 
・言語サービス作成マニュアル:http://langrid.nict.go.jp/langrid-developers-wiki-en/#sd34f1e6
・言語サービス利用マニュアル:http://langrid.nict.go.jp/langrid-developers-wiki-en/#t2a28be1
・Java-Doc:http://langrid.nict.go.jp/langrid-developers-wiki-en/#pf4c9b5d


形態素解析TreeTaggerのポルトガル語対応

 形態素解析のTreeTaggerにポルトガル語のデータファイルが追加され、ポルトガル語にも対応できるようになりました。使い方はこれまで通りで、言語としてptを指定できます。
 これに伴い、これまで実行できなかったポルトガル語から他の言語への辞書連携翻訳が可能になりました。ポルトガル語を利用されている方は、この機会に辞書連携翻訳をお試しください。
 
TreeTagger: http://langrid.org/service_manager/language-services/profile/TreeTagger/


ポータルサイト公開

写真

 
 言語グリッドに関する情報をまとめたポータルサイトを公開しました。
 
言語グリッドポータルサイト: http://langrid.nict.go.jp/jp/


定期メンテナンス 4月

 4月の定期メンテナンスは、4月6日(月) 18:00 - 21:00 (JST)に行います。この日時に言語グリッド利用の予定がある場合は、事前にoperation [at] langrid.orgまでご連絡ください。


Language Grid Playground カスタマイズ講習会(3月12日~13日)のご案内

写真
多言語アプリケーションの一例(多言語チャット)

 「言語グリッドPlayground」のソースコードを再利用し、多言語アプリケーションを構築する方法について学べる講習会が、3月12日~13日に開かれます。初日(3/12)は、Playgroundのチュートリアルと環境構築の入門編で、二日目(3/13)は、各自がイメージしたカスタマイズアプリケーションを実装する応用編です。ご参加をお待ちしております!
 
【日時】 3月12日(木) 12:00~18:00
      3月13日(金)  9:00~17:00
【会場】 COCON KARASUMA 4階 シティラボ内
【申込締切】 3月6日(金)
【申込・問合せ】 playground [at] langrid.org


IWIC2009報告

 IWIC2009(異文化コラボレーション国際ワークショップ)が2月20~21日にスタンフォード大学にて開催されました。17ヵ国、99名の参加者が集いました。自然言語系、CSCW系、ビジネス系など多方面の研究者が集まり、議論がなされました。
 言語グリッド関係では、宮部真衣さん(和歌山大吉野研究室)、Cho Heeryonさん(京都大石田・松原研究室)、高崎俊之さん(京都大/NPO パンゲア)の3件の口頭発表、境智史さん(京都大石田・松原研究室)、喜多千草先生(関西大)、池田佳泰さん、松田匡史さん(関西学院大北村研究室)、森由美子さん(NPOパンゲア)、納谷淑恵さん(JEARN)、吉野孝先生(和歌山大)の7件のポスター発表と、Playground(京都大石田・松原研究室)、サービスマネージャNICT)に関する2件のデモ発表がありました。 さらに、best paper awardに宮部さん、best poster awardに境さんがノミネートされました。
 また、今後のIWICの方向もタウンミーティング形式で活発に議論され、開催予定について第3回は2010年夏 デンマーク・コペンハーゲン、第4回は2012年冬 UAE・アブダビと決定しました。


言語グリッド ユーザ紹介(9) 名古屋大学 宮尾・八槇研究室

写真
言語グリッドチームのミーティング風景

 名古屋大学 宮尾・八槇研究室は、教員3名が情報連携基盤センター(2009年4月から情報基盤センター)に所属し、学内協力講座として情報科学研究科および工学部電気・電子・情報工学科の学生が配属されるという構成をとっています。
 言語グリッドとの関わりですが、昨年度石田先生に特別講義をいただいた折り、宮尾教授の開発した愛知県の「多言語防災情報翻訳システム」を言語グリッドに接続しよう、ということになったことからスタートいたしました。2008年度前期に対訳資源の接続実験を共同で実施し、そこでの経験をもとにメタデータを使って言語資源を接続する方式に関して研究を進めています。所属学生8名のうち半数が言語グリッドに関する研究を行っています。今年度はこのテーマで修士論文1件、卒業論文2件を提出しました。
 この文章を書いている直後になりますが、言語グリッド研究会および情報処理学会全国大会での発表も予定しております。言語グリッド上のアプリケーション開発というテーマをまだ持っておらず、言語グリッド基盤そのものへのアクセスが若干少ないチームになってしまっておりますが、対外発表をきっかけに皆様と様々に関わっていけるようになれたらと思っています。また言語資源の面からは、上記の多言語防災情報翻訳システムとはまた別の観光情報に関する多言語システムの開発が進んでおりますので、そちらについても言語グリッドと接続していけるのではないかと考えております。

(2010/6/23追記)現在、宮尾・八槇研究室は高倉・八槇研究室に変更されました。