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言語グリッドについて

言語グリッド

情報通信研究機構(NICT)と大学,NTTなどの研究グループによって,産官学民の体制で,インターネット上の多言語サービス基盤「言語グリッド(Language Grid)」の開発を進めています.

言語グリッドの開発による,ユーザのメリットは以下のとおりです.まず,インターネット上の言語資源(対訳辞書など)や言語処理機能(機械翻訳など)を自由に組み合わせて使うことができます.また,自分たちのコミュニティが作った言語資源を追加し,自分たちの活動のための言語サービスを容易に作り出すことができます.例えば,国内外で異文化コラボレーション活動を展開するNPOなどが,活動に必要な多言語サービスを自ら開発することが可能となります.

言語グリッドはWebと似ています.Webによって世界のコンテンツが繋がり,世界中の人々がコンテンツを作り始めたように,言語グリッドによって世界の言語が繋がれば, 世界中の人々が自分たちの力で言語サービスを生み出すようになると考えています.

サービスコンピューティングスクールでは,言語グリッドは集合知形成のためのプラットフォームとして利用されます.

言語グリッドオペレーションセンター

言語グリッドオペレーションセンターは,NICTで開発された言語グリッドを非営利利用に限定して運営するサイトです. 京都大学情報学研究科社会情報学専攻が運営を担当しています.

Language Grid Association

言語グリッドアソシエーションは,言語グリッドの利用・高度化を目的として,産官学民が連携するゆるやかな組織です.言語グリッドの利用経験を様々 な方向から蓄積する研究会,プロジェクトなどのSIG(Special Interest Group)から構成されています.

言語グリッドを実現する基本ソフトウェアはNICTで研究開発され公開されています.一方,言語グリッドの運営は,京都大学情報学研究科社会情報学専攻が運営組織となって,非営利利用を対象に進められています.

言語グリッドサービスマネージャ

言語グリッドサービスマネージャは,言語グリッドのユーザやオペレータがWebブラウザから言語グリッドを管理するためのWebアプリケーションです.このツールによって,ユーザ情報の設定・アクセス制御・登録されたサービスの管理などが容易になります.

サービスコンピューティングスクールで使用するWebサービスも,このサービスマネージャによって管理されています.

言語グリッドプレイグラウンド

言語グリッドプレイグラウンドは,言語グリッドをWebブラウザ上から容易に利用可能とし,誰もが様々なWebサービスを試すことができるようにするWebアプリケーションです.

また,既存のサービスを組み合わせた新たなサービスの作成や,言語グリッドの技術の実問題への適用も試みられています.

言語グリッドを使用するには

言語グリッドでは,サービスコンピューティングスクールで提供されるよりもさらに多くのサービスが利用可能です (言語グリッドサービスマネージャをご覧ください).これらのサービスを使用するには,言語グリッドに関する覚書に同意する必要があります.詳細をお知りになりたい方は,言語グリッドの利用手続きに従って,operation [at] langrid.org ([at]は@に置き換えてください)までご連絡ください.